VW、米工場でEV生産ラインの整備開始

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は、米国法人のフォルクスワーゲン・オブ・アメリカが13日、米テネシー州のチャタヌーガ工場でプラットフォーム「MEB」をベースにした純粋な電気自動車(EV)の組立ラインの整備を開始したと発表した。同工場にはEVの生産ラインに加え、バッテリーシステムの組立ラインも整備する。VWはチャタヌーガ工場の拡張に8億米ドルを投資する。今回の工場拡張に伴い、約1,000人の雇用創出を予定している。

チャタヌーガ工場では、2022年から北米向けのEVを生産する。最初は「ID.」シリーズのSUVを生産する予定。また、2020年には中国の安亭鎮と仏山市の2工場でも「ID.」モデルの生産を開始する予定。

VWは2022年までにMEBをベースにした電気自動車の生産拠点を、欧州、米国、中国の世界3大陸に計8カ所、設ける計画。欧州では、エムデン、ハノーバー、ツヴィッカウ、ドレスデン(以上、ドイツ)、ムラダー・ボレスラフ(チェコ)の5工場、米国はチャタヌーガ工場、中国は安亭鎮と仏山市の2工場となる。ドイツのツヴィッカウ工場ですでに純粋な電気自動車「ID.3」の生産を開始している。

VWはチャタヌーガ工場で現在、SUV「アトラス」と「パサート・セダン」の北米仕様モデルを生産している。

上部へスクロール