スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは18日、側面衝突時に乗員の被害を防ぐフロントセンターエアバッグを新たに開発したと発表した。新システムは運転席と助手席の間に収納されるもので、乗員同士や乗員と内装品との衝突による頭部や肩部、胸部の負傷を防ぐ効果が期待される。
オートリブのスコット・ダーシェム開発担当副社長によると、新しいフロントセンターエアバッグは乗員同士の衝突による負傷を最大80%軽減できるほか、助手席に誰もいない場合には、助手席側の衝撃からドライバーを保護する。
欧州衝突安全テスト「ユーロNCAP」では来年1月1日から、ファーサイド(自席から遠い側)の耐衝撃性能試験の項目が追加される。