独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは14日、デンマークのダンフォスの子会社でパワーモジュールを製造するダンフォス・シリコン・パワーとパワーモジュールの開発・生産で戦略提携すると発表した。
このパワーモジュールは、ハイブリッド車や電気自動車に搭載する電気駆動装置の制御に必要なパワーエレクトロニクスに使用する。両社は、400ボルトの標準用途のパワーモジュールのほかに、800ボルトのパワーモジュールの共同開発を開始した。
ダンフォス・シリコン・パワーは、ZFが2022年に市場投入する計画の電気駆動装置にパワーモジュールを供給する。
また、ダンフォスのパワーモジュールには、ZFと米半導体メーカーのクリーが共同開発するシリコンカーバイド(SiC)を使用したパワー半導体を採用する。
ZFは11月5日、シリコンカーバイド(SiC)を使用したパワー半導体の共同開発に関する戦略提携についてクリーと合意したと発表した。
ZFは2016年1月から、電動車(エレクトロモビリティ)関連の事業をEモビリティ部門(本部:ドイツのシュヴァインフルト)に集約した。ZFは同部門を通して、電気駆動システムや電気駆動装置の関連部品を供給している。