ドイツ連邦統計局が28日発表した11月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比1.1%増となり、上昇率(インフレ率)は前月と同水準にとどまった。食料品の上げ幅が前月の1.1%から1.8%、物価に占める比重が約53%に上るサービスも同1.7%から1.8%へと拡大したものの、エネルギーの下げ幅が2.1%から3.7%に拡大したことから、差し引きでインフレ率に変動がなかった。インフレ率は欧州中央銀行(ECB)が適正水準とする2%弱を大幅に下回っている。
消費者物価指数は前月比では0.8%減となり、前月の同0.1%増からマイナスへと転じた。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.2%、前月比がマイナス0.8%だった。