欧州商用車販売、10月は7.3%減少 1/5

欧州自動車工業会(ACEA)は26日、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)における10月の商用車新車登録が20万5,845台となり、前年同月に比べ7.3%減少したと発表した。9月(10.0%減)から2カ月連続の減少となった。販売減少は、2019年9月から新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)が小型商用車にも適用されたことが主因。10月はすべてのカテゴリーで販売が減少したが、中でも、商用車販売の80%以上を占める小型商用車の不振が響いた。1~10月の累計は、前年同期比3.3%増の213万7,469台と、前年実績をやや上回っている。

10月の主要5カ月の商用車新車登録は、イタリア(0.7%増)、スペイン(0.9%増)がやや増加した一方、ドイツ(11.4%減)は2ケタの減少となり、英国(9.3%減)、フランス(2.6%減)も前年同月を下回った。

カテゴリー別では、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比5.8%減の16万9,548台と低迷した。3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比14.9%減の3万2,880台、16トン以上の大型トラックも前年同月比15.2%減の2万6,663台と2ケタの減少となった。

バスは、前年同月比0.8%減の3,417台。フランス(23.5%増)が大幅に伸びたほか、英国(3.8%増)、イタリア(3.6%増)も増加した。これに対し、ドイツ(12.3%減)、スペイン(2.8%減)は減少しており、国によってばらつきが見られた。

上部へスクロール