独技術開発サービス会社のベルトラントは21日、水素を燃料とする燃料電池を使用した駆動技術の開発サービスを提供できる体制が整ったと発表した。ミュンヘンの拠点で水素を業務に使用する認可を取得し、3台分の試験・開発スペースを用意した。
インフラ整備や燃料電池分野の人材確保のほか、同社の燃料電池のノウハウを示す試験モデル車両として、ピアッジオの3輪自動車「アペ50」を改造した。2ストロークエンジンの代わりに電気モーターを搭載し、燃料電池のレンジエクステンダー(航続距離延長装置)を装備した。当該コンセプトは、水素タンクの大きさによって航続距離を調整することができ、様々な車両タイプに採用できるとしている。
また、燃料電池は、乗用車のほか、自治体の業務車両、トラック、航空・宇宙分野にも活用できるとしている。