露ズベルバンクがソフト大手と合弁、無人制御技術開発で

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクは11月28日、ソフトウェア開発大手コグニティブ・テクノロジーズ(CT)と人工知能(AI)を活用した無人制御技術の開発で協力すると発表した。デジタル経済への関与を強める戦略の一環。合弁会社「コグニティブ・パイロット」を設立し、主に輸送、農業、コンピュータービジョン(コンピューターによる画像認識技術)、AIの各分野でデジタル経済の活性化につながるプロジェクトを手がけていく。

新会社の出資比率はズベルバンクが30%、CTが70%。年内に手続きが完了する見通しだ。出資額は明らかにされていない。

CTはディープラーニング(深層学習)を用いたミリ波レーダーによる対象認識技術に強みを持つ。新会社ではAIと無人制御技術に基づく先進運転支援システム(ADAS)の開発にも取り組む。

ズベルバンクはロシアにおけるデジタル経済分野への進出を強化している。11月上旬にはITサービス大手メール・ル(MRG)とフードデリバリーサービスの合弁会社を設立し、MRGの親会社MFテクノロジーの株式36%を取得することで合意していた。

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