伊金融大手ウニクレディトの独子会社ヒポフェライン銀行(HVB、ミュンヘン)が人員削減を実施する。ウニクレディトのコスト削減策を受けた措置で、HVBの従業員の1割強に当たる1,300人弱を2030年末までに整理する。HVBの確認を得た情報として『南ドイツ新聞』が6日付で報じた。
ウニクレディトは3日、コスト削減方針を打ち出した。今後数年間、低成長が見込まれるためで、人員削減を通して利益を大幅に拡大。配当を引き上げる。人員削減の規模は8,000人で、そのうち最大6,000人をイタリアで実施。残りをドイツとオーストリアで行う。
HVBの人員削減は定年退職や早期退職を通して実現する。経営上の理由による整理解雇は行わない。
ウニクレディトは2016年の経営健全化計画でも、全従業員の約1割に相当する1万4,000人を19年末までに削減する方針を打ち出した。HVBはこれを受けて2,400人強を整理した。