ウィーン-ブラチスラバ間の鉄道路線改修、所要時間の大幅短縮へ

オーストリア国鉄は先ごろ、ウィーンとスロバキアの首都ブラチスラバを結ぶ路線の所要時間を大幅に短縮する計画を発表した。現在の所要時間が南回りの最短ルートで1時間のところ、北回りの線路を改修し、オーストリア国内で時速200キロメートルでの高速走行を実現することで40分まで短縮する。改修区間の全長は37キロメートルで、同国鉄によると投資額は数百万ユーロとなる見通し。2021年中の着工と23年の完成を目指す。

改修区間は、ウィーンとブラチスラバ北西部のデビンスカ・ノバ・ベス地区を結ぶ区間のオーストリア側の線路で、未電化の上多くの区間で単線となっている。

計画の実現にはデビンスカ・ノバ・ベス地区からオーストリア国境までの数キロメートルの区間の整備が必要だが、スロバキア国鉄(ZSR)は未だ計画の準備段階にある。同区間には170年前に建設された橋梁など老朽化した箇所が含まれおり、改修費用が当初の460万ユーロから1,300万ユーロまで膨らむ可能性がある。

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