丸紅、日本種イチゴの温室機材のロシア向け供給案件を受注

丸紅は17日、ロシアの温室運営・不動産開発会社ビクトリア・エステイト(VE、モスクワ州エレクトロスタリ市)のグループ会社ソフホーズ・エレクトロスタリスキー(SE)から、日本種イチゴ栽培用の温室機材の供給案件を受注したと発表した。VEが手掛ける日本種イチゴ温室の建設事業に供給するもので、温室の設計と機材供給はJFEエンジニアリングが担当する。丸紅は温室ビジネスを重要市場と位置付けており、同事業を契機として高付加価値農作物の栽培技術の普及に弾みをつけたい意向だ。

VEグループがエレクトロスタリ市のビクトリア産業団地で進める同建設事業は全3期30ヘクタール分におよび、今年度より10ヘクタールずつを建設していく。丸紅とJFEエンジニアリングが今回供給するのは第1期工事の10ヘクタール分で、2020年9月の機材の船積み開始と、21年4月の完了が予定されている。JFEエンジニアリングは温室完成後も日本種イチゴの栽培指導を行う。

温室ビジネスは気候変動に左右されず、安定した食糧生産を可能にすることから収益性が高い。今回の事業はロシアにおける日本種イチゴの安定供給に資するもので、日本ブランドの海外展開への貢献が期待されている。

上部へスクロール