露アフトワズ、米GMとの合弁会社を吸収

ロシア自動車最大手のアフトワズは9日、米ゼネラルモーターズ(GM)と運営する合弁会社GMアフトワズの株式のGM保有分すべてを取得したことを明らかにした。金額などは明らかにしていない。GMアフトワズが生産し、シボレーブランドで展開するSUV「ニーヴァ」は当面、シボレーの名で販売し、将来的にアフトワズのブランド「ラーダ」に統一していく予定。アフトワズは、今回の取引による従業員や取引先などへの影響はないとしている。

GMアフトワズはサマラ州のトリヤッチに年間9万5,000台の生産能力を持つ組立工場を持つ。当初新工場の建設が予定されていたが、同計画は2015年にGMがロシア事業を大幅に縮小することを決定したのを受け、同年に中止された。

仏ルノー傘下のアフトワズはロシア国内に2工場を持ち、ラーダ、ルノー、日産、ダットサンの各ブランドの車両と部品を生産している。同国乗用車市場におけるラーダのシェアは21%。国内に300カ所の販売店を持つ。

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