ダイムラーとボッシュ、米サンノゼで自動運転車のパイロットプロジェクト開始

ドイツの自動車大手ダイムラーと自動車部品大手のボッシュは9日、米カリフォルニア州のサンノゼで自動運転車を使用したアプリベースのライドヘイリング(相乗り)サービスのパイロットプロジェクトを開始したと発表した。メルセデスベンツ「Sクラス」を投入し、サンノゼ中心部とウェスト・サンノゼを結ぶ主要道路で一部の顧客にサービスを提供する。なお、安全確保のため車両にはドライバーが同乗している。

ダイムラーとボッシュは協力により、米国自動車技術会(SAE)の定義でレベル4/5の自動運転車の開発を目指している。自動運転車の開発により、都市部における交通の流れの円滑化や道路交通の安全性向上に寄与したい考え。また、プロトタイプの開発にとどまらず、量産化を目標としており、さまざまな車両タイプやモデルに自動運転システムを搭載できるようにすることを目指している。

今回のパイロットプロジェクトでは、ダイムラーの金融・モビリティサービス子会社ダイムラー・モビリティがアプリを開発した。利用者はアプリで自動運転車を予約し、指定の乗り場から目的地まで移動することができる。

ダイムラーとボッシュは、パイロットプロジェクトを通して得た知見を、自動運転システムの開発に役立てるほか、自動運転車が公共交通機関やカーシェアリングなど他のさまざまな交通システムとどのように連携することができるかについての研究にも生かしていく。

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