独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は11日、コートジボワール運輸省および首都アビジャンの交通事業者SOTRAとの間でバス450台の供給契約を締結したと発表した。SOTRAの保有車両を刷新し、同市の公共交通を改善する取り組みの一環となる。契約にはバス停留所の改修のほか、運転手とメンテナンススタッフの教育研修も含まれる。
供給するのはブラジルのバス車体メーカー、マルコポーロ製の低床バス(全長13メートル)400台と、圧縮天然ガス燃料の連節バス(同18メートル)50台。バスの一部は都市圏が拡大するアビジャンのバス高速輸送システム(BRT)に組み込み、住民の交通利便性を高める。
スカニアによると、同社はアフリカでこれまでにガーナとナイジェリアでも都市交通の改善に取り組んできた実績を持つ。
同社はまた、コートジボワールの農村開発支援庁(ANADER)と共同で、同国最大の農産物であるココアやゴム、バナナなどの農業廃棄物からバイオ燃料を生産する事業の実現可能性調査にも取り組んでいる。同調査にはスウェーデンの開発金融機関スウェドファンド(Swedfund)が資金を提供している。