英JLRが「犬の足」を3Dプリントで開発、バンパーの耐久テストに

英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は10日、「爪の付いた犬の足」の形のロボットを3Dプリントで開発し、バンパーなどの耐久性テストを実施していると発表した。新型ランドローバー「ディフェンダー」のリアバンパーに対して行ったもので、「犬の足の爪」が塗装に与える影響などの耐久性を調べた。JLRによると、10年以上の使用に耐える結果が得られた。

「犬の足」ロボットモデルの名称は「ロボヨギ」。9歳のラブラドール犬「ヨギ」から型取りした足を3Dプリントで作製し、ロボットアームで約5,000回の引っかき傷をつける試験を行った。

試験に先立ち、JLRは新型ディフェンダーのラゲッジルームに圧力分布測定用のシートを敷き、ヨギを乗り降りさせて得たデータを「ロボヨギ」の動きに反映させた。これにより、犬の爪がラゲッジルームのどの部分にどの程度の力でかかるかを調べる試験が可能になった。

新型ディフェンダーは従来モデルと大きく異なる横開きのテールドアを装備する。リアバンパーの上辺は平らで、犬の乗り降りがしやすく、傷もつきにくいデザインとなっている。

上部へスクロール