独自動車大手ダイムラーとBMWのカーシェア合弁シェアナウが事業地域を縮小する。12月下旬に顧客向けに明らかにしたもので、2月末付で北米市場から全面撤退するほか、ロンドン、ブリュッセル、フィレンツェの欧州3都市でサービスを停止する。
両社は昨年2月末、情報通信技術を活用した移動サービス分野の合弁会社5社を立ち上げることを明らかにした。シェアナウはフリーフロート型のカーシェア合弁で、ダイムラーの「カー2ゴー」とBMWの「ドライブ・ナウ」を統合して設立した。
この時点では事業の拡大に意欲を示していたものの、コストの増加や競争の激化を受けて、縮小を決めた。競合ゼネラル・モータース(GM)はすでに北米のカーシェア事業を縮小している。
シェアナウはこれまで世界14カ国の26都市でサービスを提供してきた。