チェコ統計局(CSU)が13日発表した2019年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.2%上昇し、上げ幅は前月から0.1ポイント拡大した。インフレ率の上昇は2カ月連続。通年では2.8%上昇し、過去11年間で2012年の3.3%に次ぐ高い水準を記録した。
12月のCPIを項目別にみると、構成比重の最も高い「住居・水道光熱費」で上げ幅が前月から0.1ポイント増となる5.1%となったほか、「食品・非アルコール飲料」が4.8%拡大。自動車燃料含む「運輸」は前月の0.1%減から1.2%の増加に転じて全体を押し上げた。「ホテル・レストラン」(4.7%)、「教育」(3.8%)、「その他の商品・サービス」(2.9%)も上昇幅が大きかった。
唯一下落した「郵便・通信」は4.1%の下げ幅だった。
同国のインフレ率は2018年12月の2%から19年3月には3%まで上昇し、その後は2.7%~2.9%の間で推移していた。