仏PSAグループの独子会社オペル(リュッセルスハイム)が、ロシアで中期的に5%以上のシェア獲得を狙う。同国で販売する車種を年内に2種から6種に拡大し、現地の主要自動車ブランドになることを目指す。国営タス通信が13日、アレクセイ・ヴォロディン副会長(プジョー・シトロエン・オペルのロシア事業責任者)の談話として報じた。
同副会長は、「ロシアの乗用車・小型商用車市場は今年、原油価格の上昇による購買力拡大といったマクロ経済的要因がない限り、やや縮小するとみている」と述べた。理由として輸入車に課せられる廃車料金の引き上げや生産助成規定の改定による販売価格上昇を挙げた。
ロシア販売モデルについては、現行のSUV「グランドランドX」、ミニバン「ザフィーラ・ライフ」に加え、第1四半期中にパネルバン「ヴィヴァロ」を発売する方針に改めて触れた。さらに、年内に3モデルを市場投入する計画を明らかにした。
電気自動車(EV)については、「政府が適切な支援策を実施すれば」発売したいと積極姿勢を示した。