チェコの破産件数、19年は7年ぶりに増加

チェコの破産件数が昨年、7年ぶりに増加に転じた。信用調査・企業情報会社CRIFのチェコ子会社がこのほど発表した2019年破産調査によると、企業の破産件数は680社で前年から22社の増加にとどまった一方、個人事業者では前年の2,440人から7,940人に急増した。ただ、件数は増えたものの、全体としては2008年から17年までの期間を大きく下回っているという。

CRIFによると、個人事業者の破産件数が大幅増加したのは、破産法が改正され2019年7月に発効したことが背景にある。負債額の最低30%を5年間で返済できることを破産の条件とする規定が排除され、適用対象が広がったためだ。これを受けて個人事業者の破産申請件数は前年の5,924件から8,746件に大きく増えた。企業件数は15件増の1,088件だった。

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