19年のEU新車販売1.2%増、6年連続でプラスに

欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタを除く27カ国)の2019年の新車販売(登録)台数は1,534万188台となり、前年から1.2%増加した。販売増加は6年連続。年前半はEUで乗用車の新たな排ガス試験が全面的に導入された影響で買い控えが進んだが、9月から復調。一部の国で20年の増税を前にした駆け込み需要もあり、販売が持ち直した。(表参照)

販売は特に12月が好調で、前年同月比21.7%増の121万5,076台に達した。主要市場の通年の販売台数はドイツが5%、フランスが1.9%、イタリアが0.3%の増加となった。スペインは4.8%減、英国が2.4%減と振るわなかった。

欧米の主要メーカーは、PSAグループ、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、フォードを除いて増加。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は3.1%増えた。

日本勢はトヨタが4.9%増、マツダが10.3%増、三菱が3.4%増となったが、日産が19.6%、ホンダが10.5%の幅で落ち込んだ。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの19年の販売台数は1.2%増の1,580万5,752台だった。

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