シュコダ自の19年販売0.9%減、中国の不振が響く

チェコのシュコダ自動車が13日発表した2019年の販売台数は124万2,800台となり、過去最高を記録した前年の125万3,700台を0.9%下回った。中国市場の不振が響いた。車種別ではSUVの3モデルが好調だったものの、他は軒並み後退した。

2019年の販売台数を地域別にみると、西欧は前年比7%増の52万500台で、主力のドイツは8.3%増の19万1,200台と大きく伸びた。フランス、スイス、オランダ、デンマークでは上げ幅が10%を超えた。

中欧は1.3%増の21万5,800台。本国チェコは過去最高となる9万4,200台(0.6%増)を売り上げた。

東欧ではロシアが8.8%増の8万8,600台、同国を除いた台数は8.9%増の5万200台だった。

国別で最も販売台数が多い中国は自動車市場の縮小が影響し、17.3%減の28万2,000台と大幅に後退した。インドも12.3%減の1万5,100台と振るわなかった。

販売数をモデル別にみると、SUVの「コディアック」が15.1%増の17万1,800台、同「カロック」は32%増の15万2,700台、中国市場限定のSUV「カミク」は131.8%増の6万4,600台となり、全体をけん引した。一方、主力モデルの「オクタビア」(6.3%減の36万3,700台)、フラッグシップモデル「スペルブ」(24.2%減の10万4,800台)、小型車「ファビア」(9.5%減の17万2,800台)と「ラピッド」(25.8%減の14万2,100台)はいずれも不調だった。欧州限定のシティカー「シティゴー」は20.3%減の3万1,200台と低迷した。4月に発売された新小型車「スカラ」は3万9,100台を売り上げた。

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