ロシアの北極圏開発の新戦略、6月にサンクトペテルブルクで発表

ロシア政府は今年6月に開催されるサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)で、北極圏の開発に関する新戦略を発表する予定だ。SPIEFを組織するロスコングレスが明らかにした。同国のプーチン大統領は以前に、新たな戦略は国家プロジェクトや州単位の事業、インフラ関連企業の投資計画、北極圏の都市や地域の開発計画に含まれる政策措置を統合したものになると述べている。

政府の国家安全保障会議は昨年12月、北極圏に関する基本戦略を承認した。当初エネルギー省が作成した同戦略は2015年に政府に提出されたが承認を得られず、昨年10月に再提出されていた。一部の専門家は政府や企業間のコンセンサスが不十分だとしており、その実効性には疑問が持たれている。

現行の2020年までの北極圏に関する基本戦略は当時のメドベージェフ大統領が08年に承認した文書に基づいている。同文書には国家政策の主な目標や戦略的な優先課題及びメカニズムのほか、社会的・経済的発展のための戦略的な計画が含まれていた。

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