ボッシュ―業績が悪化、19年営業益44%減に―

自動車部品系複合企業の独ボッシュ(シュツットガルト)が1月29日発表した2019年12月期決算の営業利益(EBIT)は前期比44%減の30億ユーロとなり大幅に縮小した。中国やインドなど主要国での自動車生産の減少やディーゼルエンジンの需要減、人員削減費の計上、車両の電動・自動・IoT化に向けた投資が響いた格好。売上高は1.1%減の779億ユーロで、売上高営業利益率は前期の7%から4%へと落ち込んだ。

主力部門である自動車部品の売上高は470億ユーロとなり、0.1%減少した。フォルクマー・デナー社長は、世界の自動車生産台数が17年の9,900万台から18年に9,100万台、19年には8,900万台へと減少したことを指摘。「自動車生産はピークを過ぎた可能性がある」との見方を示した。自動車市場は縮小したものの、ボッシュの車1台当たりの売上高は7.5%拡大した。

上部へスクロール