暖房機器大手の独フィースマンはこのほど、ポーランドの温水器メーカー、コスペルの買収を完了した。製品ポートフォリオを拡充するとともに、中東欧市場の開拓を強化する。買収金額は公表しないことで合意している。
コスペルは1990年の設立で、バルト海沿岸のコシャリンに本社を置く。ポーランド国内に計4拠点を持ち、瞬間湯沸かし器、電気温水器、電気ボイラー、貯湯タンクを生産。主に中東欧市場で販売している。従業員数は500人。今年度の予想売上高は約3,000万ユーロで、うち3分の2を国内、残りをロシアなどの国外が占める。
フィースマンは温暖化防止政策などを背景に電力暖房・温水器の重要性が高まるとみて、電力製品分野への投資を強化している。