ドイツの特許薬業界団体である研究開発型製薬工業会(vfa)は6日、加盟45社が2023年末までの認可取得を目指して取り組む開発プロジェクトが計434件に上ることを明らかにした。17年に比べて約30%も増加しているという。
件数が最も多いのはがん治療薬で、全体の47%に当たる206件に上った。これに自己炎症性疾患治療薬が73件で続き、3位以下は感染症治療薬(33件)、神経疾患治療薬(27件)、代謝疾患治療薬(20件)、循環器系疾患治療薬(19件)だった。
希少病治療薬(オーファンドラッグ)は68件で、全体の16%を占めた。また、アルツハイマー治療薬は13件、遺伝子治療薬は15件に上った。
vfaにはドイツ企業のほか、ドイツで事業を展開する外資系企業も加盟。日本企業ではアステラス製薬、第一三共、エーザイ、大塚製薬、武田薬品工業の5社が会員となっている。