オーストリア保険大手のウニカ・グループは7日、仏同業アクサのポーランド、チェコ、スロバキアの事業を買収すると発表した。取引額は約10億ユーロ。アクサが3カ国で展開する生命保険、損害保険、証券、年金、サービス事業を取得する。競争当局の承認を得て実現すれば、中東欧事業の大幅な拡大につながる。
ウニカは現在、ポーランドの個人・企業顧客数が150万で国内業界第10位。チェコでは顧客80万で6位、スロバキアでは同50万で4位につける。一方、アクサはポーランドで320万、チェコで80万、スロバキアで75万と合わせて約500万の顧客を有する。買収後、ウニカはアクサの契約保険金額8億ユーロを取り込み、ポーランドとチェコでそれぞれ業界5位に躍進する。
ウニカは本国オーストリアでは市場シェア21%を占める業界第2位。国外ではロシア、ウクライナを含む中東欧15カ国に進出し、680万の個人顧客および企業顧客に保険商品・サービスを提供している。