スイス重電大手のABBが年内にハンガリー北部にあるオーズド工場を閉鎖する計画だ。同工場が手がける電気式遮断器の需要減退が理由。同社の他のハンガリー事業には影響がないと説明している。
ABBによると、オーズド工場の生産量はすでに採算割れとなる水準まで低下している。閉鎖後、生産ラインのいくつかは地域の他の工場に移管する。およそ1,000人に上る従業員については、継続雇用の可能性を探るとともに、再就職を支援する方針だ。
ABBは、2018年に米ゼネラル・エレクトリック(GE)からインダストリアル・ソリューションズ事業を買収したのにともない、同工場を取得した。同工場の運営元であるインダストリアルC&Sハンガリーは18年に売上高543億フォリント(1億6,200万ユーロ)、純損失130億フォリント(3,900万ユーロ)を計上した。(1HUF=0.35JPY)