2020/2/26

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ中銀が6会合連続で利下げ、政策金利10.75%に

この記事の要約

同国の1月のインフレ率は12.2%となり、ピーク時の2018年10月(25.2%)からは大幅に改善したものの、19年10月(8.6%)からは3カ月連続で上昇している。

昨年9月には、政策金利を近いうちに1ケタ台に引き下げ、それに伴いインフレ率も1ケタ台に鈍化するとの見通しを示していた。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。

トルコ中央銀行は19日、主要政策金利である7日物レポ金利を0.5ポイント引き下げ、10.75%に設定した。利下げは6会合連続。インフレを抑えながら景気を拡大するため、これまでで最も低い下げ幅にとどめた。同国の1月のインフレ率は12.2%となり、ピーク時の2018年10月(25.2%)からは大幅に改善したものの、19年10月(8.6%)からは3カ月連続で上昇している。

中銀は声明で、投資需要は依然弱いが、財政状態の改善と低インフレの維持により経済回復が持続すると指摘。現行の金融政策は予想されるディスインフレの傾向と一致しているとする従来の見解に則り、インフレ期待の抑制に向けて引き続き慎重な金融政策をとる方針を示した。

同国のエルドアン大統領は「高金利がインフレを招く」を持論としており、中銀に対し一貫して金融緩和を求めている。昨年9月には、政策金利を近いうちに1ケタ台に引き下げ、それに伴いインフレ率も1ケタ台に鈍化するとの見通しを示していた。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。その後も先月までに4回の追加利下げを実施。7月から今月までの利下げ幅の合計は13.25ポイントに達している。