保険大手の独アリアンツが21日発表した2019年12月期決算の営業利益は前期比3.0%増の118億5,500万ユーロとなり、過去最高を更新した。増益は5期連続。生命・医療保険部門が好調で全体をけん引した格好だ。株主帰属の純利益は6.1%増の79億1,400万ユーロ、売上高は7.6%増の1,424億ユーロだった。
生命・医療保険部門の営業利益は13.4%増の47億800万ユーロに拡大した。投資の利幅が拡大したことが大きい。資産運用部も米子会社ピムコの顧客資金が純増したことから6.9%増の27億400万ユーロと好調だった。
損害保険部門は11.9%減の50億4,500万ユーロと振るわなかった。激しい価格競争にさらされる企業向け損保分野で引当金およそ6億ユーロを計上したことが響いた。
20年12月期は営業利益を4.3%増の120億ユーロへと引き上げる計画だ。