欧州自動車工業会(ACEA)は18日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)の2020年1月の新車販売(登録)が前年比7.5%減の95万6,779台に低迷したと発表した。大幅な減少は、2020年からの税制改正を受けてフランスやスウェーデンで2019年12月の販売が急伸した反動がある。また、世界的な景気後退や英国のEU離脱に伴う不透明感も販売低迷に影響した。
欧州主要4カ国は、フランス(13.4%減)、スペイン(7.6%減)、ドイツ(7.3%減)、イタリア(5.9%減)のいずれも前年同月を下回った。
ブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループが前年同月比0.4%減にとどまった。2位のPSAグループは12.9%減、3位のルノーも16.3%減と大幅な落ち込みとなった。
日本勢は、トヨタ・グループ(12.1%増)、三菱自(1.2%増)が好調を堅持。マツダ(30.2%減)、ホンダ(18.6%減)日産(4.1%減)は前年同月を下回った。
EU26カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州30カ国の1月の新車登録は前年同月比7.4%減の113万5,116台だった。英国は前年同月比で7.3%減少の14万9,279台となった。