独ノルマ、企業買収効果でかろうじて増収を確保

ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループが12日発表した2019年暫定決算の売上高は11億10万ユーロとなり、前年から1.5%増加した。同業のKimplasおよびStatekの買収と、為替変動の効果が寄与した。一方、既存事業の自律売上成長(オーガニック・グロース)はマイナス2%の減収となった。

営業利益(EBITA、調整済み)は前年比16.4%減の1億4,480万ユーロ。売上高営業利益率は16%から13.2%に低下した。世界的な自動車市場の停滞と、南米拠点における基幹業務システム(ERP)の導入コストが響いた。純負債額は前年の4億30万ユーロから4億2,080万ユーロに拡大した。

19年第4四半期の暫定売上高は前年同期比2.1%減の2億6,140万ユーロ、営業利益は40.2%減の2,550万ユーロにとどまり、営業利益率は16%から9.8%に低下した。自律的売上成長はマイナス3.3%に後退した。

最終決算と今年の業績見通しは3月25日の事業報告会で発表する予定。

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