鉱工業生産が2年2カ月来の伸び率に、1月は+3%

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が9日発表した1月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比3.0%増となり、2017年11月以来2年2カ月ぶりの高い伸びを記録した。増加は2カ月ぶり。製造業が2.9%、建設業が4.7%増えて全体を強く押し上げた。エネルギー業は0.2%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。

製造業では中間財が5.1%増加して3カ月ぶりに好転。投資財も2.1%拡大した。消費財は横ばいだった。

鉱工業生産を特種要因によるブレが小さい2カ月単位の比較でみると、昨年12月〜今年1月は前期の昨年10〜11月を0.1%割り込んだ。製造業が0.1%、エネルギー業が1.7%減少。建設業は0.7%増えた。

経済省は製造業生産の安定化や建設業の好調などプラス要因を挙げながらも、新型コロナウイルスの流行が景気の新たなリスク要因として浮上していることを指摘。鉱工業の先行きは不透明だとの見方を示した。

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