スペイン部品大手ゲスタンプ、19年は6%の増収

スペイン自動車部品大手のゲスタンプが2月27日発表した2019年通期決算は、営業利益(EBITDAベース)が前年比11.7%増の10億7,200万ユーロ、売上高は6%増の90億6,500万ユーロに拡大したものの、純利益は17.6%減の2億1,200万ユーロに落ち込んだ。

10-12月期(第4四半期)では営業利益で13.5%増の3億1,700万ユーロ、売上高で4.6%増の24億9,300万ユーロを計上した。

19年通期の売上高成長を地域別にみると、主力の西欧で前年比4.7%減となったものの、東欧は同20.4%増、北米自由貿易協定圏(NAFTA)は同13%増、アジアは同11.2%増、メルコスール(南米南部共同市場)は同28.1%増といずれも2ケタ台の成長を記録した。

同社はコスト削減策の一環として売上高に対する設備投資比率の低減に取り組んでおり、2019年は前年から2ポイント減の8.8%に抑えた。2020年の業績見通しについては、売上高成長率で1ケタ台半ば、EBITDAは前年並み、設備投資比率で7.5%前後を見込んでいる。

同社はまた、新型コロナウイルス拡大が続く中国事業の状況について、11の工場のうち武漢を除く10工場で操業を再開した。また、従業員の感染も確認されていないとしている。

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