チェコ石化大手ユニペトロル、プラスチック再生利用プロジェクトを実施

ポーランド石油大手PKNオルレングループのチェコ石化事業ユニペトロルが、リトヴィーノフ製油所内に熱分解装置を建設する。廃プラスチックの再生利用プロジェクト「PYREKOL」の一環で、ケミカルリサイクルした再生材を実際の生産工程へ組み込むための試験を実施する。期間は3年で、投資額は7,170万コルナ(約280万ユーロ)。プラハ化学工科大学(UCT)と提携する。

トマーシュ・へリンク取締役は「数年以内に、弊社拠点に近い地域だけでなく、チェコ全国、そして中東欧諸国から出る廃材を再生利用できるようにするのが目的」と話す。

チェコ通産省によると、国内で出るプラスチック廃材は年間40万トンを超える。このうち、リサイクルされるのが37%、熱回収(サーマルリサイクル)されるのが18%で、残る45%は埋立処理されている。

ユニペトロルは、これまでリサイクルされていない廃材から原料を取り出し、通常のプラスチック生産工程で材料として活用することを目指している。(1CZK=4.54JPY)

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