韓国の瑞延理化、取引先のスロバキア・ポーランド事業買収狙う

韓国自動車部品メーカーの瑞延理化(Seoyon

E-Hwa)が、スロバキア子会社を通じて、同じ韓国系のサミット・オートテックのスロバキア・ポーランド事業を買収する意向だ。スロバキア競争当局(PMR)が16日、承認申請を受けて審査に入ったことを明らかにした。

サミット・オートテックはスロバキアとポーランドで5工場を操業し、瑞延理化に部品を供給している。買収が成立すると、スロバキアのドゥブニツァ・ナド・ヴァーフォムとスラードコヴィチョヴォ、ポーランドのスコチュフとバジャノビツェで運営する4工場が瑞延理化の傘下に入る。スロバキアのチャドゥツァ工場は取引対象から除外されている。

瑞延理化はポヴァシュスカー・ビストリツァ工場でセンターコンソールや、ドア、トランクルーム用内装部品、リアシェルフを生産し、起亜自動車のジリナ工場と現代自動車のチェコ・ノショヴィツェ工場に出荷する。量としては少ないが、フォルクスワーゲン(VW)の「Up!」、「ゴルフ」、「クラフター」及びアウディ「A4」、「A5」の部品も手がける。

サミット・オートテックはスロバキアとポーランドのほか、タイ、インド、メキシコなどでも拠点を運営する。欧州本社はオランダにある。

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