今年の英自動車生産、コロナ危機で18%減少=業界団体

英自動車工業会(SMMT)は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2019年の国内の生産台数が前年比で18%減少し、110万台を割り込むとの試算を示した。コロナ危機が長期化すれば、さらに落ち込むと懸念している。

英国では日産、ジャガー・ランドローバーをはじめとする自動車メーカーの全工場が、新型コロナ対応で生産を停止しており、再開の目途は立っていない。SMMTは工場閉鎖が数週間ではなく数カ月規模に及べば、生産がさらに減るとしている。

同国の自動車業界は、コロナ危機の前から海外での需要縮小、英のEU離脱による先行き不安といった問題を抱えており、2020年1~2月の新車生産は前年同期比1.5%減の24万485台と低迷した。SMMTのマイク・ホーズ会長は、コロナ危機の影響は深刻として、政府に業界への手厚い資金繰り支援などを行うよう呼びかけた。

上部へスクロール