ロシア連邦統計局(ロススタット)が先ごろ発表した2月の失業率は4.6%となり、前月から0.1ポイント改善した。失業率の低下は2カ月ぶり。2月末時点の失業者総数は342万5,000人で、前年同月から23万人減少した。
過去3カ月の平均失業率を地域別にみると、北カフカスのイングーシ共和国が26.2%と最も高かった。ダゲスタン共和国(13.9%)、北オセチア共和国(13.8%)、カラチャイ・チェルケス共和国(13.7%)チェチェン共和国(13.5%)、アルタイ共和国(11.7%)、トゥヴァ共和国(11.6%)、カバルダ・バルカル共和国(11.1%)で10%を超えたほか、ブリヤート共和国(9.8%)、ザバイカリエ地方(9.2%)、カルムイク共和国(8.7%)も平均を上回った。
一方でモスクワとサンクトペテルブルクはそれぞれ1.6%と1.5%で、事実上の完全雇用となっている。ヤマル・ネネツ自治管区(1.7%)、ハンティ・マンシ自治管区(2.2%)、モスクワ州(2.6%)、タタルスタン共和国(3.2%)、ブリヤンスク州(3.3%)、サマラ州(3.4%)、ハバロフスク地方(同)、レニングラード州(3.6%)、クラスノヤルスク地方(同)も低率だった。