仏自動車部品大手フォルシア、コロナ危機克服に万全の態勢へ

仏自動車部品大手のフォルシアは3月27日、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中でも万全の対策を取っていることを明らかにした。従業員とその家族の健康を最優先事項とするとともに、キャッシュフローおよび支出管理を厳格に行うことで今回の危機を乗り越えるとしている。

同社によると、顧客の自動車メーカーが相次いで生産を停止していることを受け、すでに欧州の大半の工場を休止しており、北米・南米でも現地当局の指示に従い同様の措置を取る。当面の流動性資金を増強するため9億ユーロの与信枠を活用する。流行が今年下半期にかかる場合には流動性をさらに高める別のオプションも準備している。また支出管理では、従業員の一時解雇のほか、固定費や研究開発費、設備投資など全ての支出を削減する措置を徹底するという。

今後については、コロナウイルス危機が収束していない国であっても可能な限り早く工場を再稼働する方針だ。すでに中国では生産を再開している。

2月17日に発表した2020年の財務目標は一旦白紙に戻し、見通しがはっきりした時点で新たな目標を示すとしている。

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