EU統計局ユーロスタットが1日に発表したユーロ圏の2月の失業率は7.3%となり、前月から0.1ポイント低下した。これは2008年3月以来、12年ぶりの低水準。ただ、2月は各国が経済に大きな影響を及ぼす新型コロナウイルス感染防止策を導入する前であることから、3月以降は失業率が悪化するのが確実だ。(表参照)
EU27カ国ベースの失業率は6.5%で、前月から横ばい。統計を開始した2000年2月以降の最低水準を維持した。
主要国はドイツが3.2%、フランスが8.1%、イタリアが9.7%、スペインが13.6%。域内最悪のギリシャは12月時点で16.3%と依然として高水準だが、前月から0.2ポイント縮小した。
同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を8万8,000人下回る1,204万7,000人、EUが同6万2,000人減の1,398万4,000人と推定されている。