独シーメンスの医療機器子会社シーメンス・ヘルシニアーズは2日、分子診断技術を用いた新型コロナウイルスの検査キットを開発したと発表した。すでに世界保健機関(WHO)と米食品医薬品局(FDA)に緊急承認を申請済み。欧州と米国での市場投入を予定しており、承認手続きと並行して量産体制の構築を進める方針だ。
シーメンス・ヘルシニアーズのルクセンブルク子会社ファスト・トラック・ダイアグノスティクスが開発した検査キットは「FTD
SARS-CoV-2アッセイ」。コロナウイルスのリボ核酸(RNA)の有無を確認し、ウイルスのライフサイクルの早い段階で陽性かどうかを判定できるという。
検査に要する時間は3時間未満と短い。同社は病院の検査室などを想定して同キットを開発した。1日に最大1,000件の検査を行える。