新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出制限措置(「非労働日」)が延長されたロシアで、自動車メーカーの対応に差が出ている。外出制限措置の期限となっている4月末まで生産を見合わせる企業がある一方で、当局の承認を得て工場の操業を再開させるところも出ている。
カリーニングラードに本拠を置くアフトトルは、大統領令の方針に沿い、工場の操業停止を4月末まで延長すると発表した。そのうえで、状況の変化に応じて対応を見直す姿勢を明らかにした。
トヨタ自動車のサンクトペテルブルク工場も停止期間を4月末まで延長する。同社は「社の運営に必要不可欠な業務を除き、工場、物流拠点、事務所の活動をすべて休止する」とプレス発表した。
日産自動車もサンクトペテルブルク工場の操業を4月末まで見合わせるほか、モスクワ駐在員事務所を休業する。
一方、ソレルス・グループは当局への承認手続きを経て、6日からカマズ工場とマツダ・ソレルス工場で生産を再開した。アフトワズとGAZも操業再開を予定している。