ドイツ乗用車新車登録、3月は37.7%減少 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した同国の2020年3月の乗用車新車登録は、21万5,119台となり、前年同月に比べ37.7%減少した。これは、東西ドイツ統合後で最大の落ち込みとなる。新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う政府の営業・外出制限措置や、新車登録当局の処理能力が制限されたことなどが影響した。1~3月の累計は、前年同期比20.3%減の70万1,362台だった。

3月の新車登録のうち、法人向けは前年同月比で39.6%減少、市場シェアは69.1%だった。個人向けも前年同月に比べ34.4%下落した。

ブランド別では、スバル(1.6%増)を除き、すべてのブランドが前年同月を下回った。ドイツ勢の減少幅は、20.7%減(MINI)~84.4%減(スマート)、輸入ブランドも、2.8%減(レクサス)~63.2%減(アルファロメオ)と軒並み販売を落としている。

燃料別では、ガソリン車が前年同月比48.3%減の10万7,507台で、市場シェアは50.0%。ディーゼル車は39.3%減の6万7,937台で、市場シェアは31.6%だった。ハイブリッド車は前年同月比62.0%増の2万8,735台、プラグインハイブリッド車も207.9%増の9,426台と販売が伸びている。電気自動車も56.1%増の1万329台に拡大した。

国内・国外受注や生産・輸出台数も急減

国内・国外受注や生産・輸出台数も、新型コロナの影響で大幅に落ち込んでいる。独自動車工業会(VDA)によると、国内受注は3月が前年同月比30%減、1~3月では前年同期に比べ22%減少した。国外受注も、3月は37%減、1~3月では18%減少した。

3月の国内乗用車生産は、前年同月比37%減の28万7,900台、輸出は32%減の23万4,500台に大きく落ち込んだ。1~3月の累計では、生産台数が前年同期比20%減の101万7,700台、輸出が21%減の77万1,300台となった。

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