新型コロナウイルス感染拡大で需要が急増している手指消毒剤の生産に着手した英化学大手のイネオスは10日、新設した英工場が国内の病院への供給を開始したと発表した。月100万本の消毒剤を28カ所の公的医療機関に提供していく。
イネオスはアルコール系消毒剤の原料となるエタノールとイソプロパノールの生産のノウハウを生かし、手指消毒剤の生産を開始することを3月に決定。これまでに英国、ドイツに計2工場を開設した。英工場は稼働から10日で供給開始にこぎ着けた。
同社はフランスにも手指消毒剤の工場を設置すると3月末に発表したばかりだが、8日に仏2番目の工場を開設することを明らかにした。これによって手指消毒剤の生産拠点は4カ所に拡大する。