セルビア中銀が追加利下げ、政策金利1.5%に

セルビア中央銀行(NBS)は9日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、史上最低の1.5%に設定した。利下げは2会合連続。新型コロナウイルスの流行で景気の低迷が懸念される一方、インフレ率も大きく縮小していることから追加利下げに踏み切った。

3月のインフレ率は前月を0.6ポイント下回る1.3%となり、中銀目標(1.5~4.5%)の下限値を下回った。今後については、原油価格の大幅な下落と総需要の減少によりディスインフレ傾向が強まり、低インフレが続くと予想している。

2019年10-12月期の国内総生産(GDP)は前年同期比で6.2%増加し、上げ幅は前期を1.4ポイント上回った。今年4-6月期には低下が見込まれるものの、その後はプラス成長が予想されている。

中銀は先月、臨時理事会を開いて昨年11月以来4カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を0.5ポイント引き下げた。

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