3月は石油製品が大きく低下、灯油の下げ幅20%に

ドイツ連邦統計局は16日、3月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.4%、前月比が0.1%でともに速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比で0.9%下落しており、エネルギーを除いたインフレ率は1.5%だった。

エネルギーでは石油製品が軒並み低下し、全体を強く押し下げた。下落幅は灯油で19.6%、軽油で6.9%、ハイオクガソリンで1.9%に上った。電力は4.5%、天然ガスは2.3%上昇した。

食料品の上げ幅は3.7%で、前月の3.3%から0.4ポイント拡大した。果物と食肉・肉製品がともに8.8%上昇して、全体を押し上げた。野菜は2.2%増、食用油脂は5.0%減。エネルギーと食料品を除いた基礎インフレ率は1.3%で前月の1.5%から低下した。

消費者物価に占める比重が53%に上るサービスは1.4%増となり、上げ幅は前月(1.6%)を0.2ポイント下回った。自動車整備・修理が3.7%上昇。パック旅行は3.4%、教育は2.0%、電気通信は0.5%下落した。

前月比では季節柄、衣料品が4.0%上昇した。エネルギーは2.2%低下し、暖房用灯油は下落幅が10.1%に達した。食料品も0.2%下落しており、エネルギーと食料品を除いた基礎インフレ率は0.3%だった。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.3%、前月比が0.1%で、こちらも速報値と変わりがなかった。

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