欧州自動車工業会(ACEA)は17日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)の2020年3月の新車販売(登録)が56万7,308台となり、前年同月(126万4,569台)と比べ55.1%減少したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により、3月半ば頃から多くの国で外出・営業制限や都市封鎖(ロックダウン)が実施されたため、自動車需要が急減した。1~3月の累計は、前年同期比25.6%減の248万855台だった。
3月はすべてのEU加盟国で新車登録が減少した。中でも、イタリアは前年同月比85.4%減と大幅な落ち込みとなった。主要国では、フランス(72.2%減)、スペイン(69.3%減)も大きく落ち込んだ。ドイツ(37.7%減)は他の主要国と比べると落ち込み幅は小さいものの、大幅な2ケタの減少となっている。
ブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループが前年同月に比べ46.2%減少となるなど、他の自動車メーカーも軒並み大幅な2ケタの減少となった。
日本勢も、トヨタ・グループ(41.2%減)、日産(60.3%減)、マツダ(67.8%減)、三菱自(52.1%減)、ホンダ(67.5%減)のいずれも販売が大きく落ち込んだ。
EU26カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州30カ国の3月の新車登録は、前年同月比51.8%減の85万3,077台だった。英国は、前年同月比44.4%減の25万4,684台だった。