バイオ医薬品開発の独ビオンテック(マインツ)は22日、新型コロナウイルス用ワクチンの治験を連邦保健省傘下のパウル・エールリッヒ研究所から承認されたと発表した。新型コロナワクチンの治験がドイツで行われるのは初めて。提携先の米製薬大手ファイザーと共同で第1・2相臨床試験を行う。治験の実施は米国でも近く、承認される見通しという。
ビオンテックはDNA(遺伝情報を保持する物質)の情報を写し取るメッセンジャーRNA(リボ核酸)をベースに、ワクチンを作製する技術に特化した企業。同社の技術を利用すると、ワクチンを迅速かつ低コストで製造できるうえ、薬効も高い。同社とファイザーはインフルエンザワクチンの開発で2018年に提携している。