クロアチアの自動車部品大手ADプラスチックはこのほど、国内工場の生産再開に向けて準備を進めていることを明らかにした。操業再開は主要取引先であるスロベニアの自動車メーカー、レボスの工場が再稼働するのを受けたものだが、初週は交代勤務を実施しない予定。
同社はまた、独同業ヘラーのほか、フォルクスワーゲン(VW)やルノー・ロシアなどの取引先が一部生産を再開したことにも言及した。
ADプラスチックは14日にロシアの2工場の操業を再開させていた。同工場は現地自動車メーカーのアフトワズに製品を供給している。ロシア政府は新型コロナウイルスの流行拡大を防ぐため4月中の企業活動を全国で停止させると発表していたが、アフトワズを含む国家的な重要企業については関連する部品供給メーカーを含め特例で操業を認めていた。
ADプラスチックはクロアチアに3工場、ロシアに2工場、ハンガリー、セルビア、ルーマニアにそれぞれ1工場を持ち、世界全体で2,900人を雇用する。