ユーロ圏小売業売上高、3月は9.2%減

EU統計局ユーロスタットが6日に発表したユーロ圏の3月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比で9.2%減となり、2013年末以来のマイナスに転じた。新型コロナウイルス対策として各国が外出制限や生活や社会の維持に不可欠ではない店舗の営業を禁止したことが響いた。

下げ幅はリーマンショック時の2009年2月を上回り、過去最高を更新した。分野別では食品・飲料・たばこが8.3%増加したが、非食品が21.7%減と大きく落ち込んだ。一方、非食品では通信販売と医療・医薬品が新型コロナ関連の需要増大でプラスを維持。上げ幅は前月を上回った。

EU27カ国ベースの小売業売上高は8.2%減。主要国はドイツが3.1%減、フランスが16%減、スペインが13.1%減と、軒並み落ち込んだ。

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