ハンガリー中央統計局(KSH)が8日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.4%増となり、上げ幅は前月から1.5ポイント縮小した。これは2018年4月(2.3%増)以来の低い水準。コロナ危機に伴う原油安に歯止めがかからず、燃料費が一段と下落したことが大きい。一方、食料品の供給不足や輸入品の価格高騰を受けて食品価格は上昇している。
上昇率を品目別にみると、自動車燃料含む「その他の製品」が前月の0.8%からマイナス7.7%へ大幅に縮小して全体を押し下げた。
上げ幅が最も大きかったのは「食品」(8.7%)で、前月から1.1ポイント拡大した。「アルコール飲料・たばこ」(7.2%)、サービス(3%)、「その他の燃料・電力」(0.3%)、「衣類・靴」(0.2%)、「耐久消費財」(0.1%)も値上がりした。
価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率(季節調整済み)は4.3%で、前月から横ばいだった。
同国のインフレ率は今年1月の4.7%をピークに低下傾向にある。