EU新車市場、EVは好調維持

欧州の新車販売が新型コロナウイルス感染拡大の影響で急減する中、電気自動車(EV)は好調を維持している。欧州自動車工業会(ACEA)が12日発表したEU(ブルガリア、クロアチア、マルタを除く24カ国)の2020年1~3月期のEV販売台数は9万1,756台となり、前年同期から68.4%増加。新車販売に占めるシェアは2.5ポイント拡大し、6.8%に達した。

EUに英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた28カ国のEV販売は58.2%増の13万297台。主要市場ではドイツが63.3%増の2万6,030台、フランスが145.6%増の2万5,960台、イタリアが355.2%増の5,399台、英国が204.4%増の1万8,256台だった。

EUの1~3月期の新車販売は56万7,308台で、前年同月から55.1%減少した。新型コロナ対策で3月中旬以降に自動車販売店の営業が禁止されたことが大きい。それでも、EVは域内で新たな二酸化炭素(CO2)排出規制が導入されたことで需要が衰えていない。

EV以外の環境対応車では、プラグインハイブリッド車(PHV)が161.7%増の7万5,376台、PHV以外のハイブリッド車が45.1%増の23万2,525台と好調だった。一方、ガソリン車は32.2%減の129万1,270台、ディーゼル車は32.6%減の73万8,392台と大きく落ち込んだ。

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